Japanese (Japan) Edition
ペットの移送

日本からEUへのペット渡航:2026年強化規則と準備手順

10 min read ハンナ・コール
日本からEUへのペット渡航:2026年強化規則と準備手順

2026年4月22日よりEU加盟国がペット入国時の審査を厳格化しました。日本はリスト掲載国のため抗体価検査は不要ですが、マイクロチップの順序やAHC取得など、日本の飼い主が注意すべき手続きを詳しく解説します。

日本の飼い主が押さえるべきポイント

  • 日本はEU付属書IIのリスト掲載国であり、狂犬病抗体価検査は不要です。ただし書類要件は厳格に適用されます。
  • 2026年4月22日以降、EU国境でのマイクロチップ確認、ワクチン接種順序、動物健康証明書(AHC)の審査が一段と厳しくなっています。
  • 日本国内の狂犬病予防法に基づく年1回のワクチン接種とEU渡航要件は別制度です。両方を満たす必要があります。
  • 動物検疫所(農林水産省管轄)での輸出検査手続きが必須であり、余裕を持ったスケジュールが重要です。
  • EU渡航後、日本への帰国時にも動物検疫所での輸入検査が必要です。帰国準備も同時に計画してください。

2026年4月の変更点:日本の飼い主への影響

EU規則(EU)576/2013の基本的な枠組み自体は変わっていませんが、2026年4月22日より、加盟国の国境審査官が書類の整合性をより厳密にチェックする運用体制へ移行しました。日本からEUへ犬、猫、フェレットを連れて渡航する場合、以下の点が実務上影響します。

第一に、マイクロチップの装着日とワクチン接種日の時系列確認が徹底されるようになりました。第二に、動物健康証明書(AHC)の発行日と到着日の整合性チェックが強化されています。第三に、ISO規格外のマイクロチップに対する対応がより厳格になっています。

日本の狂犬病予防法とEU規則の違い

日本では狂犬病予防法により、生後91日以上の犬に対し年1回の狂犬病予防注射と市区町村への登録が義務付けられています。しかしEU渡航においては、この日本国内の接種記録だけでは不十分なケースがあります。

EU規則では、ISO 11784/11785準拠の15桁マイクロチップが装着されたに狂犬病ワクチンが接種されていることが必須条件です。日本の狂犬病予防法では犬のマイクロチップ装着が2022年6月より義務化されましたが、それ以前から飼育している犬の中には、ワクチン接種後にマイクロチップを装着したケースが少なくありません。この場合、EU入国の観点ではそのワクチン接種は無効とみなされ、マイクロチップ装着後に改めてワクチンを接種し直す必要があります。

また、日本で一般的に使用されているマイクロチップの多くはISO規格に準拠していますが、古い製品の中には非準拠のものも存在します。渡航前にかかりつけの獣医師にチップの規格を確認してもらうことが不可欠です。

日本からEUへの渡航準備:具体的なタイムライン

日本はリスト掲載国のため、抗体価検査と3か月の待機期間は免除されます。それでも、最低2か月前からの準備開始が推奨されます。以下は一般的なスケジュールの目安です。

  • 渡航8週間前:マイクロチップがISO準拠であることを獣医師に確認。未装着または非準拠の場合は装着手続き。費用の目安は¥3000から¥6000程度。
  • 渡航6から7週間前:マイクロチップ装着後に狂犬病ワクチンを接種。初回接種または失効後の再接種の場合は21日間の待機期間が必要。ワクチン接種費用は¥3000前後が一般的。
  • 渡航10日前から当日:動物検疫所が指定する輸出検査申請書類を準備。農林水産省のNACCS(動物検疫関連業務)を通じた事前届出も必要。公式の獣医師(日本の場合は動物検疫所の検疫官、または動物検疫所が認めた獣医師)がAHCに相当する輸出検疫証明書を発行。
  • 出発当日:空港の動物検疫所で輸出検査を受検。成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港などの主要空港に動物検疫カウンターが設置されています。

注意点として、AHCはEU国境到着の10日前までに発行される必要があります。日本の動物検疫所での手続きには事前予約が必要な場合が多いため、直前の手配は避けてください。

日本の飼い主が陥りやすい落とし穴

マイクロチップとワクチンの順序エラー

2022年6月の改正動物愛護管理法施行前から飼育している犬や猫の場合、マイクロチップ装着よりもワクチン接種が先になっているケースが多く報告されています。EU国境では書類上の日付が厳密に照合されるため、この順序の不備は入国拒否の直接的な原因になります。

日本国内の鑑札番号とISOチップ番号の混同

日本の犬の登録制度で交付される鑑札番号はEUでは通用しません。EU入国に必要なのはISO 11784/11785準拠の15桁のマイクロチップ番号です。書類作成時に番号を取り違えないよう注意が必要です。

帰国時の検疫要件の見落とし

日本は世界的に見ても極めて厳格な動物輸入検疫制度を持っています。農林水産省動物検疫所の規定では、犬や猫を日本に再輸入する場合、マイクロチップ装着、2回以上の狂犬病ワクチン接種、狂犬病抗体価検査(0.5 IU/ml以上)、および180日間の待機期間が求められます。EU渡航の準備だけに集中し、帰国要件を忘れると、海外で長期間足止めされる事態になりかねません。EU渡航を計画する段階で、必ず帰国時の要件も同時に確認してください。

日本で人気の小型犬種と渡航時の注意

日本ではトイプードル、チワワ、ミニチュアダックスフンド、ポメラニアンなどの小型犬種が非常に人気です。体重が5kg未満の小型犬は、航空会社によっては機内持ち込みが可能な場合がありますが、EU到着時の検疫要件は犬のサイズに関係なく同一です。

また、EU加盟国の中には独自の犬種規制を設けている国があります。日本では飼育数が少ないものの、ピットブルテリアやスタッフォードシャーブルテリアなどは一部のEU加盟国で規制対象となっています。渡航先の国別規制を事前に確認してください。

猫とフェレットの渡航

猫とフェレットについても、ISOマイクロチップ装着後の狂犬病ワクチン接種とAHCの取得は犬と同じ要件です。日本では猫のマイクロチップ装着も2022年6月より販売業者に義務化されていますが、それ以前に譲渡された猫は未装着の場合があります。条虫の駆虫治療は猫とフェレットには不要です。

なお、日本の飼い主で初めて子猫を迎えた方は、渡航の予定がなくてもマイクロチップと健康記録を早い段階で整備しておくことが、将来の選択肢を広げることにつながります。

条虫駆虫治療が必要な渡航先

犬をフィンランド、アイルランド、ノルウェー、マルタ、または英国(北アイルランド)へ連れて行く場合、エキノコックス(Echinococcus multilocularis)の駆虫治療が必要です。到着の24時間以上前かつ120時間(5日)以内に、獣医師がプラジカンテルまたは同等の有効成分で治療を実施し、AHCに記録する必要があります。日本国内ではエキノコックスは北海道を中心に分布しており、北海道在住の飼い主には馴染みのある寄生虫ですが、EU渡航時には正式な証明書への記載が求められる点が異なります。

渡航費用の目安

日本からEUへのペット渡航にかかる費用は、以下の項目を合算すると相当な金額になります。あくまで目安ですが、参考にしてください。

  • マイクロチップ装着:¥3000から¥6000
  • 狂犬病ワクチン接種:¥2500から¥4000
  • 動物検疫所での輸出検査:無料(ただし獣医師の事前診断書作成に¥3000から¥10000程度)
  • 航空会社のペット輸送料金:¥20000から¥80000以上(路線、航空会社、ペットのサイズにより大幅に変動)
  • EU対応クレート購入:¥10000から¥50000(IATA基準準拠のもの)

帰国時の抗体価検査費用(¥10000から¥15000程度)も考慮に入れてください。

夏季渡航と気候に関する注意

日本の夏(6月から9月)は高温多湿で、気温が35°Cを超える日も珍しくありません。空港までの移動中にペットが熱中症になるリスクがあります。また、多くの航空会社は外気温が30°Cを超える場合にペットの貨物室輸送を制限することがあります。夏季のEU渡航を計画する場合は、早朝便や深夜便の利用を検討し、空港への移動時にもペット用の保冷グッズを準備してください。台風シーズン(8月から10月)にはフライトの欠航リスクもあるため、書類の有効期限に余裕を持たせることが重要です。

書類不備があった場合のリスク

EU国境で書類の不備が発覚した場合、入国拒否、検疫施設への隔離、出発国への送還といった措置が取られる可能性があります。加盟国によっては数万ユーロ(日本円で数百万円規模)の罰金が科されることもあります。空港で問題が発覚してからでは対処の選択肢は極めて限られます。

参考機関と問い合わせ先

  • 農林水産省 動物検疫所:輸出入検疫に関する公式情報と事前届出の窓口
  • 欧州委員会:ペットの非商業的移動に関するEU公式規則と国分類リスト
  • 各航空会社のペット輸送規定:路線ごとに条件が異なるため個別確認が必要

本コンテンツはAIによって生成されたものであり、実在の獣医師による診療や法的助言に代わるものではありません。渡航前には必ず農林水産省動物検疫所および渡航先国の当局で最新の要件を確認してください。

よくある質問

日本はEUのリスト掲載国ですか?抗体価検査は必要ですか?
日本はEU付属書IIのリスト掲載国に分類されているため、狂犬病抗体価検査は免除されます。ただし、ISO準拠マイクロチップの装着、マイクロチップ装着後の狂犬病ワクチン接種、および動物健康証明書(AHC)の取得は必須です。
日本国内の狂犬病予防注射済票はEU入国に使えますか?
日本の狂犬病予防法に基づく注射済票や鑑札はEUでは認められません。EU入国にはISO 11784/11785準拠のマイクロチップ番号と、マイクロチップ装着後に接種された狂犬病ワクチンの記録をAHCに記載する必要があります。
動物検疫所での輸出検査はどこで受けられますか?
成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港など主要空港に動物検疫所のカウンターが設置されています。事前にNACCS(動物検疫関連業務)を通じた届出が必要な場合があるため、余裕を持って手続きを開始してください。
EU渡航後、日本に帰国する際の検疫要件は何ですか?
日本への再輸入には、マイクロチップ装着、2回以上の狂犬病ワクチン接種、狂犬病抗体価検査(0.5 IU/ml以上の結果)、および採血日から180日間の待機期間が必要です。EU渡航の計画段階で帰国要件も同時に確認することが重要です。
夏に日本からEUへペットを連れて行く際の注意点はありますか?
日本の夏は気温が35°Cを超えることがあり、多くの航空会社が外気温30°C以上で貨物室輸送を制限します。早朝便や深夜便の利用、保冷グッズの準備が推奨されます。台風シーズン(8月から10月)は欠航リスクもあるため、書類の有効期限に余裕を持たせてください。
2022年6月以前に飼い始めた犬のマイクロチップはEUで有効ですか?
2022年6月の改正動物愛護管理法施行前から飼育している犬の場合、マイクロチップが未装着またはISO規格非準拠の可能性があります。また、ワクチン接種後にチップを装着した場合、EU規則上そのワクチンは無効です。渡航前に獣医師にチップの規格と接種順序を確認してください。
ハンナ・コール
著者

ハンナ・コール

ペットオーナーコミュニティアドバイザー

飼い主が本当に知りたい質問に、落ち着いて、明確に、正直に答えるペットヘルプラインアドバイザー。

ハンナ・コールはAIによって強化された専門家ペルソナです。彼女のFAQ回答は、一般的な飼い主の懸念や専門的なヘルプラインの経験を反映していますが、臨床的な助言に代わるものではありません。

コンテンツに関する開示

この記事は、最先端のAIモデルを使用し、人間の編集による監視のもと作成されました。これは情報提供および娯楽目的のみを意図しており、獣医学的助言を構成するものではありません。ペットの具体的な健康上のニーズについては、常に資格のある獣医師にご相談ください。 当社のプロセスについて詳しく知る